話が上手い人は句点「。」が多い

話し方教室の先生やスピーチトレーナーが、口を揃えて言っていることがあります。それは、「話し上手な人は1文ずつが短い」ということ。

上手な人のスピーチは、たいてい、短い文がいくつも続く形になっています。「~です。~は~です。~でした。そして~でございます。」というように、句点「。」で短く完結した文が並んでいます。

こうやって話すと、まず、話している自分自身が混乱せず、あがりにくくなるというのですね。そして、話に説得力が出ます。そのため、多くのスピーチの先生が、短い文で話すことを勧めています。

話し下手は一文が長い

スピーチが下手な人に共通した特徴は、一文が長いこと。言い換えれば、読点「、」ばかりが延々と続き、「。」が極端に少ない話し方です。

ひとつ具体例を挙げてみます。あなたが営業マンだとして、自社の画期的な製品を売り込むとき……

『本日皆様にご提案させていただくのは、当社の画期的な技術を応用した製品でありまして、それはこれまで業界では達成できなかった納期とコストを大幅に改善したことが画期的で、これが今後の業界標準になることはほぼ間違いないと言えるのではないかと~』

これが読点「、」の多い話し方。どんな印象を受けたでしょうか? 論点がぼやけて、話の行き先が見えない、いわゆる「何が言いたいのかよくわからない」話し方に思えませんでしたか。

これだと、自分でも話の行く先を見失い、どうしていいか分からなくなってしまいます。そして頭が混乱し、あがってしまう。

「。」を意識して短い文を積み上げよう

話し上手な人は、上と同じ内容を、句点「。」で細かく区切って話します。

『本日皆様にご提案させていただくのは、当社の画期的な技術を応用した新製品です。
何が画期的かというと、これまで業界で達成できなかった納期とコストを、大幅に改善したことです。
今後はこれが業界標準になるであろうと、私どもは思っています。』

こうすると、1文ごとに、考えに区切りがつきます。それを積み重ねていくと、シンプルな構造になります。なので頭が混乱しにくくなるのですね。

誤解のないように一応書きますが、スピーチの先生たちは、読点「、」をゼロにしろと言ってはいません。理想的には「~、~。」(テン1個にマル1個)や「~、~、~。」(テン2個にマル1個)くらいになれば上出来だそう。

何より大事なのは、「。」を多く入れて話すことです。

人前に出ること自体は平気だけど、話し始めるとあがってしまうという人は、このアドバイスが役立つはずです。

人前に出た瞬間からあがってしまうという人は、「。」を意識するほど余裕がないかもしれません。管理人もそれを経験しています。そんな時は、もう少し別のアプローチから、あがり症改善に取り組む必要があるのかも知れません。

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