早口は、あがりの1つの原因です。あなたは人前で喋るときに、早口になるほうですか? もしそうなら、ここに書いてあることが役にたつと思います。
管理人は早口になるほうです。(いや、正確には「でした」と過去形ですが)話し始めは比較的落ち着いているのに、だんだん早口になり、言葉が上滑りして、そのうち自分でも何を言っているのか分からなくなってしまう。管理人のあがりは、まさにこのパターンでした。
あがり症の人は、黙ってしまうタイプより、早口になるタイプの方が圧倒的に多いと言われています。
早口だとどうしてあがるのか、というと、頭で考えるより早く言葉が出てしまうから。あがり症専門のカウンセラーはこう言っています。思考より早く言葉が出るから、自分でも何を言っているのか分からなくなる。それでパニックになり、頭が白くなってしまう、という説明がされています。
ただ、こういう早口タイプのあがり症は、「簡単に治ることもある」とも言われているのです。なぜかというと、原因が比較的浅いから。
心理的な深い原因があると簡単には治りません。でも、早口タイプのあがり症は、単なる癖――早口で喋る癖が原因であることが多いからなんです。ということは、早口で喋る癖を何とか矯正すれば治る。
早口にならないコツ
では、早口をなおすにはどうするか?
あがり症克服や話し方上達の本をいろいろ読むと、方法がいくつか見つかります。ここでは、その中でも一番簡単で、シンプルなやり方をご紹介します。
書いてしまえばどうってことないのですが、その方法とは「口を縦、横に大きく開いて話す」こと。
早口の人は、圧倒的に口の開け方が小さい。たいてい、口をすぼめて話したり、ほぼ閉じたような状態で話しています。(管理人はまさしくコレ)こうやって話すと、上下の唇や歯の間の距離が近いため、すぐに次の音を発音できてしまいます。効率がいいといえばいいんですが、その効率の良さが災いして、どんどん次の音が出てきてしまう。それで早くなり過ぎてしまうんですね。
これに歯止めをかけるため、「口を縦、横に大きく開いて話す」ようにします。
口を縦横に大きく開いて話すと、上下の唇や歯の距離が広がります。なので、次の音を発音するまでに(ほんの少しだけど)時間がかかるようになる。だから、早く話したくても、物理的にできなくなる。それで早口にブレーキがかかるというわけです。
鏡の前で口の練習
どんな癖も、矯正するには意識的な練習が必要です。「口を開かないで話す」癖をなおすのも同じ。できるだけ鏡の前に立って、あらかじめ覚えた短いフレーズを、「口を縦横に大きく開いて」何度も言うという練習をしましょう。
鏡の前でやると2つのメリットがあります。
口を開かずに喋る癖がついている人は、自分では大きく開けたつもりでもなかなか口が開きません。その点を、鏡を見ればチェックできます。また、逆に、口を大げさに開けすぎていないかどうかも、鏡を見れば分かります。(あまり大げさにやって、人に笑われるのは避けたいですよね)
顎を動かすのがコツ
最後に、この練習をする際のちょっとしたコツをお教えします。
それは、顎を大きく動かすように意識すること。口や唇ではなく、顎です。「口を大きく動かそう」と考えると、唇だけが動いてぎこちなくなりがちです。口ではなく、顎を動かして、「上の歯と下の歯の間を開けよう」と意識すると、自然と口全体が動いてうまく行きます。
早口を治す練習法は、ここに挙げた以外にもあります。『喋りの悪癖を直す方法』のページでは、シャドーイングでスピードをコントロールする方法について書いています。
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