スピーチ上級者は5種類の間(ポーズ)を使い分ける

相手に強く訴えるスピーチをするには、要所要所で効果的な「間(ポーズ)」を取ることが大事です。これについては『感動させる話し方の3要素』のページで詳しく書きました。ここでは、その「間(ポーズ)」をどのように使えばいいかということを、より詳しく説明します。

無音のポーズにも5種類の意味がある

無音のポーズにも様々な意味があります。そして、それぞれの意味ごとに、ポーズの入れ方も変わってきます。

話し方の先生たちは、著書や講演の中で、ポーズの入れ方について独自のアドバイスをしています。それらを網羅すると、ポーズを入れるべきなのは次の5つの場合だといえます。

1. 相手に了解を求めるとき

こちらが言ったことをわかってもらえたかどうか、それを確認したいときにポーズを入れます。

例えばビジネスプレゼンなどで、「~以上がプロジェクトの現状報告ですが、よろしいでしょうか」と言った後に間(ポーズ)を入れます。

目上の者が目下に向けて話す場合は、「それでは明日から、担当者は明日30分早く出社してください。いいですね」の後などにポーズを入れます。

特に、ビジネスプレゼンは、こちらが言ったことを理解してもらいながら進めなければならないので、確認するためのポーズをよく使うことになります。

2. 同意を求めるとき

自分が言った意見に同意してもらいたいときに、ポーズを使います。これは、講師や先生といった立場の人が講演をするときに、導入部でよく使っています。

例えば「ここのところ子供を狙った誘拐事件や犯罪が多くて、子供さんをお持ちのお母さんは、気が気じゃないですよね……」と言った後にポーズを入れる。そうやって、聞いているお母さん方に、心の中でうなずかせる時間を作ります。

こうすると、これから話すテーマ(例えば地域の犯罪防止)を、話し手と聞き手が共有できるようになるのです。

3. 期待させたいとき

「話の筋はこの後どう進むんだろう」という、聞き手の期待感を煽りたいときにもポーズを使います。特に、ストーリー仕立てのエピソードを話している時に使うと効果的。

例えば、「~その時私は、用意してあった指輪を取り出して『僕と結婚して欲しい』と言いました。すると彼女はあっけにとられて、しばらくしてからこう言ったのです……(ポーズ)……」というふうに、彼女の言葉を言う前に間を取る。そうすると聞き手は「彼女は何と言ったんだろう」という好奇心がそそられ、話に引き込まれてます。

こんなふうに話の山場でポーズを使うと、聞き手の感情を揺さぶり、場の雰囲気を盛り上げることができます。

4. 印象を強くしたいとき

自分が受けた感動を聞き手に伝えた後、その感動を強く印象づけたいときに、長めのポーズを使います。例えばこんなエピソードを話した後です。

「~その父親が家族を乗せて高速を走っていたら、横からトラックが突っ込んで来たんです。居眠り運転だったらしいんですが、乗用車の方はペシャンコ。その時、父親は咄嗟に子供をかばい、下半身が押し潰されてしまったんですが、子供だけは守ったんです。しかもその後、自力で携帯を引っ張り出し、怪我した子供のために救急車を呼だ。そして自分は息絶えた。うーん、親の愛情というものは何とも凄いものですねえ……(ポーズ)……」

このポーズは、自分自身が話に入り込んで感無量になることで、ある程度自然に生まれます。聞き手はそのポーズがあることで、言葉にならない感動を感じ取ることができます。

5. 考えてもらいたいとき

聞き手の注意を引きたいときや、参加意識を持って聞いてもらいたいときに、話し手の方から質問を投げかけることがあります。こういう質問の後には、すぐに次に進まず、聞き手に考えさせる間(ポーズ)を入れるのが基本です。

例えば、
「あなたは定年後の生活について考えたことがありますか?」
「あなたがこのセミナーに申し込んだ理由はなんですか?」
「あなたは今の日本経済についてどう思いますか?」
といった質問の後にポーズを入れます。

聞き手の頭の中に答えが浮かんだだろうな、と思える頃を見計らってから次のことを喋ります。

ここに上げた5つのポーズ、どれも上級者向けです。人前に出ただけでパニックになってしまうという段階では、おそらく必要ありません。でも、その段階は、努力すれば誰でも抜け出せます。あがり症は必ず改善します。そして、人前であがりをコントロールできるようになった時、このポーズのテクニックが役立つはずです。

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