社交不安障害の診断基準はとても曖昧です。たんなるあがり症なのか、それとも精神的な病気とされる「社交不安障害」なのか。その境目ははっきりしていません。
診断基準そのものが複数ある
精神科や心療内科に行ったとして、「人前に出ると緊張して言葉が出なくなるんです」と言うと、医者はあなたが社交不安障害ではないかと疑います。で、本当にそうなのか、医者は診断をするわけですが、その時の診断基準は一定していません。
(※「社交不安障害」は、以前は「社会不安障害」と呼ばれていました。2008年に日本精神神経医学会が呼び名を改めたため、会→交となりましたが、2つは同じものです)
日本の精神科医が診断基準としているのは、アメリカで作られた「精神障害の診断と統計マニュアル(DSM-IV)」や世界保健機構で作られた「疾病及び関連保健問題の国際統計分類(ICD-10)」、「リーヴォビッツの社会不安評価尺度(LSAS)」などです。
1つではありません。
どれかを主にして診断したり、2つ、3つを参考にしながら診断したりと、医者個人個人によってさまざま。つまり、医者によって診断基準が異なっているのです。
その不安は人と関わるときだけか
社交不安障害の診断基準は曖昧、とは言っても、これだけは外せないというキーポイントがいくつかあります。その1つが「あがってしまったり、不安を感じたり、緊張し過ぎるのは、人と関わるときだけか?」というもの。
「人前に出るときだけでなく、一人でいるときも不安」という場合は、社交不安障害とは診断されません。
身体的な症状が必ず現れるか?
気持ち的な問題だけでなく、身体的な症状(反応)が必ず現れるかどうかも、社交不安障害の診断ポイントになります。
例えば緊張を感じる場面になると手が震える、心臓がドキドキする、息苦しくなる、大量に汗をかく、赤面する、胃がムカムカする、といった症状が、決まって必ず出るという場合、医者は「社交不安障害の可能性あり」とします。ただし、これだけでは決まりません。あくまで「可能性あり」です。
人前で話す場面をどのくらい嫌っているか
不安や緊張を呼ぶ状況に自分が飛び込むことをどの程度嫌っているかということも、社交不安障害の診断基準の1つです。
人前で話すことを徹底的に嫌って、それを避けるためなら実際に何でもやる、という人は、社交不安障害である可能性が高いと言えます。
また、人前で話すことを「耐えられない苦痛」と感じているだけで社交不安障害を疑う医者もいます。(これは、「精神障害の診断と統計マニュアル」の規定が、最新版でそのように変更されたため)
結局は本人の気持ち次第、と医者も言う
社交不安障害の判断基準はこのようにいろいろありますが、精神医学の世界的権威者の一人であるデビッド・シーハン教授は、こんなことを言っています。
社交不安障害の診断は患者の自覚症状を尊重すべし、と。
分かりやすく言うと、「本人がそれで困ったと思うかどうか」が一番の問題である、ということなのですね。
本人がどう思うかが重要。
それを考えると、このサイトを訪れている人は大丈夫なはず、と思います。「人前で話すのは嫌だけど、それを何とかしたい」と思っているから、そのために努力しようと思っているから、ネットを検索したのではないでしょうか?
そういう前向きな気持があるなら、精神的な病気とは言えないはずです。
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