あがり症克服の条件~逃げずに立ち向かう

あがり症についてあれこれ悩まず、「逃げる」という解決方法があります。あがりそうな場面には、理由をつけて出て行かないければいい。例えば病気を理由に欠席する、いつも目立たないようにしている、責任あるポジションにつかないようにする……。しかしこれじゃあ、人生、灰色です。人前で恥ずかしい思いはしなくていい。でも、逃げ続けるその人生、幸せですか?

こんなふうに逃げて問題を解決している人は、たくさんいます。ネットにはそれをブログで書いて、有効な解決として勧めている人もいます。管理人も以前は逃げていました。あがり症のためのセミナー講師の中には、「逃げて楽になるならそれでいいじゃないか」と考える人もいます。

あるあがり症のブロガーは、「小学校の国語の本読み」であがってしまい、「恥ずかしい思い」をしてからあがり症のドツボにはまったと書いていました。その後中学になってもあがり症は治らず、本読みで自分の順番が回ってくる日に、風邪で声が出ないふりをしたり、学校を休んだりしていたそうです。

そのうち彼は、逃げることの罪悪感に耐えられなくなり、学校の先生にあがり症の苦しみを訴え、本読みを免除してもらうことに成功しました。そうやって「正々堂々とあがる場面を避ける」ことに成功したのです。

ただ、そのブロガーさんは今大学生らしいのですが、将来のことには触れていません。

人前に出なければいけない時がいつか来る

『あがり症・話しベタさんのためのスピーチ塾』を主宰している鳥谷朝代さんは、「私は中学1年生の時に国語の本読みで緊張するようになってから、17年間もあがり症で苦しみました」と著書の中で告白しています。自分の順番が回ってきそうな時は、仮病を使って保健室に逃げ込んでいたそうです。学生のうちはそれで済んでいました。先のブロガーと同じです。問題は、就職して、社会人になってからのこと。

職場でも、発表、研修、資料の読み合わせなど、「避けられるものはすべて避けていた」鳥谷さんは、仕事の評価は当然上がらず、人間関係もうまくいかず、通勤が苦痛でたまらなかったと書いています。そんな逃げの毎日を続けるうちに、心身ともにまいってしまい、やがて自律神経失調症で休職するまでになってしまいました。

学生のうちは苦手な場面を避けることで何とかなります。けれど、社会人になればそうは行きません。避け続けることが、自分自身のマイナス評価として返ってくるものです。

こんな偉そうなことを言っている管理人も、実は、同じような経験をした1人です。あがり症の無限ループにはまったのは大学のとき。中学・高校では結構リーダー的立場だったのですが、大学では完全に浮いてしまい、自分の容姿にも、考え方にも、話し方にも、すべてに自信を失いました。

その時は人前に出ることを極力避けて乗り切りましたが、就職した会社では意地の悪い上司にあがり症を人前でからかわれ、それまで吃ったことなどなかったのに吃るようになってしまい、1日中何も喋れなくなりました。もちろん、仕事の評価もガタ落ち。そんな会社に通勤する毎日は地獄でした。

「逃げていては一生このままだ」と気づいたのは、そんな暮らしを5年続けた後。よく5年間も続けたもんだ、と今は思います。

逃げていては一生このまま、なんていう言葉は世の中にありふれています。だから5年もの間、管理人は本気でそう思えなかったんだと思います。でも、逃げていてはなにも変わらない。これは真実。

あなたにも、人前に出なければならない時がいつか来ます。

例えば、今は逃げていても、やがて職場のリーダーを任される時が来ます。

一人で訪問した取引先で、詳細な説明を求められる時がいつか来ます。

企画会議で、自分独自のアイディアを説明する時が来ます。

役員会で、重要な提案を通さなければならない時が来ます。

結婚式やパーティで、スピーチを頼まれる時が来ます。

異性に自分の思いを伝えたくなる時が、必ず来ます。

あがり症を克服するには、逃げずに立ち向かわなければいけません。そうでないと、人生はずっと灰色です。生きてはいける、でもそれは地獄に近いものです。

あがり症を無くしたい人にぜひ見てほしいもの

当サイトの管理人が実際に役立てた電子書籍です。「あがり」のせいで絶望的になっていた私が、前向きに毎日を過ごせるようになりました。今、もう、あがることはありません。誰でもできる簡単なステップなので、根気が続かない人や自信のない人にもおすすめです。

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あがり症改善プログラム
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