著名人や大学教授など講演のプロともいえる人たちは、大勢の聴衆を前にして、どうして人数に圧倒されないでいられるのか?
話し方教室の先生やスピーチトレーナーによれば、それには秘密があるそうです。
よく、「目の前にいる人をジャガイモかスイカだと思えばいい」と言いますが、これはあまり効果がないらしい。
大事だと言われているのは、視線の使い方です。別の言い方をすれば、視線の動かし方、あるいは定め方。
大勢いても1対1で話す
聴衆がたとえ何100人いても、たった1人に向けて話す気で話す。そうすると人数に圧倒されず、しかも聴衆によく伝わる話し方ができる――話し方の先生たちはこう言っています。
これは、大勢を前にして話すときの基本テクニックだそう。1人に集中することで、その他大勢の聴衆を忘れてしまおうという作戦です。そして、その時に重要なのが視線の向け方。
実は講演のプロたちは、実際に聴衆の中から一人をピックアップして、その人に視線を向けて(時には実際に目を合わせて)話しているんです。また、講演のプロの中にもあがりやすい人は結構多くいて、そういう人たちは直接目を見ず、ネクタイの結び目や、肩、頭頂部のあたりを見ているといいます。ただ、どちらにしても、「1対1で話しかける」という意識に変わりはありません。
そして視線を移動させる
でも、著名人やセミナー講師といった場慣れした人たちを見ていると、決して1人だけに向いてはいませんよね。それは、そう見えないように、視線を移動させているからなんです。この視線移動を上手くやらないと、多くの聴衆が無視されているように感じ、スピーチは上手く行きません。
では、どんなふうに視線移動すればいいか?
スピーチの先生たちが勧めるやり方は、どれもほとんど同じ。それには3つのパターンがあります。
Z字に見ていく
これは、会場内の5人をピックアップして、それぞれを順番に見て行くという方法です。
聴衆の中からピックアップするのは、演壇から向かって左側一番後ろの人、右側一番後ろの人、中央の人、一番前の左端の人、一番前の右端の人の5人です。
最初に左側一番後ろの人を見ながら話し、話に区切りがつくごとに視線を動かして次の人を見ていきます。こうして視線をZ字に移動させ、最後まで行ったらまた戻ってくり返します。
Z字以外にも、上のようなパターンを勧めている先生もいます。どちらでやっても、会場全体を見渡すように視線が動くので大丈夫です。どちらがいいかは、演壇に立つ本人の好みでしょう。
三角に見ていく
まだ自分のあがりを上手くコントロールできない段階で、気持に余裕がないとき、視線を向けるポイントが5人というのは多いかもしれません。その場合は、3人に目を向けるというやり方もあります。
この場合は、視線を三角に動かします。まず、一番前の左端の人を見る。次は一番後ろの真ん中の人。次は一番前の右端の人。これをくり返します。もちろん逆回りでもかまいません。
5人を見る方法と比べると、後ろの両端には目配りできませんが、それでも何とか全体を見渡しているという印象を作ることができます。
大Z字に見ていく
聴衆の数が100人を超えるような場合、ピックアップする人数を増やして7人にするのが講演のプロのやり方です。下の図のように7人を決め、大きなZ字に視線を動かしていきます。
講演のプロたちはこういうやり方をしているから、一人に話しかける感覚を持ちながら、会場全体に話しかけるような印象を作れるのですね。
100人の前で話す機会はそうないと思いますが(あったとしてもそれは避げたいもの)、10数人程度の前では喋れるようになっておいた方が、絶対に得です。特に、社会的地位が上がってきたときや、責任あるポジションを任されるようになったとき、Z字や三角の視線移動を知っておくと役立ちます。
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