「誰も期待していない」という超ネガティブ思考であがり症から脱出する

「自分のことなんか誰も期待していないさ」という超ネガティブ思考で、あがり症を克服してしまった――という人の話を聞いたことがあります。

普通なら「それはない」と思うでしょう。ネガティブに考えているとあがり症がどんどん悪くなる、というのが通説です。ところが、その人の場合は逆だった。

これ、管理人にはよくわかります。あがり症から脱出できた今考えてみると、「その手もアリだな」と思えるのです。「誰も自分には期待していない」というのはちょっと極端かもしれませんが、少なくとも「自分が思っているほど、人は自分に期待してないんだ」と思えるようになると、あがり症は治っていく。

ただし本気の本気で思わないとだめ。頭で分かるだけじゃだめで、一種の悟りのような感じで、腹の底から分からないとだめです。

こう言っただけではあまり伝わらないと思うので、上でも言った、管理人が聞いた人の話を書くことにします。

店内放送であがる店長さん

その人は、(詳しく覚えていないのですが)どこかのゲームセンターの店長さんでした。店長といっても、雇われ店長なので、バイト従業員を使いながら、お客さんの対応や景品補充、店の掃除など、雑用も全部自分やります。

そんな店長はあがり症で、もちろん、いろいろな場面であがります。なかでも一番あがるのは、店内放送。例えば――

「ただいま当店ではラッキーキャンペーンを開催しております。こちら、当店中央のUFOキャッチャーにて、今話題の○○をゲットできるイベントです。数に限りがございますので、皆様ふるってご参加くださいませ」

こんな販促アナウンスが、どうしても上手く言えない。まず、異常なほど何度もつっかえる。吃りではないのですが(普段、人前であがっても吃りはしない)、マイクで喋ると、まるで吃りになったように何度も止まってしまう。

そして、やっと言葉が出て来たかと思うと、今度はその声が震える。誰が聞いても、緊張でビビっていると分かる声。その情けない声が、大音量で店内に流れる。きっとその店長さん、「お客さん全員がそれを聞いて、心の中でオレを笑っている」と思ったに違いないでしょう。

業務放送ならあがらないという発見

こういうことで、店長さんは店内放送が嫌で嫌でたまらなかった。でも、ある日、妙なことに気がついた。

「同じ店内放送でも、従業員向けの業務放送ではあがらない」

そうなんです。店長さんは、お客様向けの放送ではめちゃくちゃあがるのに、従業員向けの時は、同じマイクで喋っていながら全然平気だった。「業務放送、28番、目押しお願いします」みたいなアナウンスなら、その声が店内中に響いてもまったく平気。つかえもせず、声の震えも出なかったんです。

それまで店長さんは、自分の声が店内の全員に聞かれてしまうことが恥ずかしからあがるんだ、と思っていたのですが、そうではなかったんですね。

店長さんの自己分析

そして、ここからが店長さんの偉いところ。お客様向けの時はあがるのに、業務放送であがらないのはなぜか? どこに違いがあるのか? と、自分の心理を自分で分析しました。その考えをシンプルにまとめると、次のようになる。

お客様向けアナウンスであがる理由(その1)

「多くのお客に向けた店内放送では、売り上げに結びつくことを喋らなければいけない。そこに店長としての成績がかかっている。本部からの評価がかかっている。だから、上手く喋らなければいけない。それで緊張してあがってしまう」

お客様向けアナウンスであがる理由(その2)

「お客様向けアナウンスは従業員も聞いている。店長としては、その従業員たちにアナウンスのお手本を見せなければいけない。下手なアナウンスをすれば、従業員たちからの評価が下がる。それは嫌だ。となるとうまく喋らなければいけない。そう思うと緊張してあがってしまう」

これが店長さんの自己分析です。一方、業務放送であがらない理由は……

「業務放送は売り上げに関係ない。店長としての成績がかかっているわけでもなく、本部からの評価がかかっているわけでもない。だから気が楽。なのであがらない」

「業務放送を上手くやって従業員に『業務放送のお手本』を示す必要などまったくない。どんな下手な業務放送をしたところで、従業員からの評価がそれで下がりはしない。だから気が楽。なのであがらない」

ここまで考えた店長さんは、あることを悟ります。「オレがあがるのは、人からの評価を気にしているからだ」と。それなら、人の評価なんかどうでもいいと思えるようになればいい、と。

「期待されていない」という自己暗示

そのために店長さんがやったのは、一種の自己暗示。「誰もオレに期待なんかしてないよ」と思い込むようにしたというのです。なまじっか人に評価されようとするからあがる。どうせオレなんかダメでもともと、と開き直ったわけです。

すると、あがり症が改善し始めた。店内放送だけでなく、朝礼や店長ミーティングの時もあがらなくなった。そのうちに、どんな場面でも、あがり症はすっかりなくなってしまったとのこと。

過剰な自意識はあがり症の大きな原因といわれています。この店長さんの場合、「誰もオレに期待してない」とネガティブに考えることで「自分」を殺し、過剰な自意識を消してしまったのだろうと思います。

こんなふうに、ちょっとしたきっかけから、あがり症が治ってしまうことがあるんですね。そのきっかけは、意外とどこにでもあるのかも知れません。ただ、それを見過ごす人は多いのではないでしょうか。

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