話し方教室でやっている「原稿を話す」練習

何も見ないでスピーチするなんてとても無理。メモ書き程度でもまだ不安。できればフル原稿を見ながら、しかもかっこよくスピーチしたいという人に、手軽にできる方法があります。それは「原稿を話す」こと。

メモでも不安なら

スピーチテクニックについての本を読むと、たいてい「簡単なメモ書きを見ながらスピーチ」することを勧めています。キーワードをいくつか書いた程度のメモを、チラリ、チラリと見ながらスピーチするといい、というのですね。

けれど、あがり症話ベタにまだ片足を突っ込んでいるようなとき、これさえも厳しく感じます。(管理人の感覚で言っていますが)できれば、一字一句全部書いた原稿を見たい。それが人情。でも、フル原稿を読み上げたのでは様にならない、と思いませんか?

そんなときには、「原稿を話す」というワザがあります。アナウンサー系の話し方教室で教えている方法です。

原稿を話し口調で読む

スピーチの時、フル原稿を読み上げるとなぜかっこ悪いか? というと、それは棒読みになるからですね。ロボットのように原稿を読み上げるだけだと、極端な話、「こいつバカなんじゃないか」と思われてしまう。

それなら棒読みを止めて、話し口調にすればいいのです。次に、その方法を具体的に説明します。基本的には、1つの点に注意するだけです。

顔を上げて話す

まず、次の文を手元に置いて、読み上げてみてください。

『今日は、日常の健康法というテーマでお話しましょう』

普通に読めば、顔は下を向いたまま、ほぼ棒読みになるはずです。それでは、今度は、出来る限り原稿を見る時間を少なくし、顔を上げ、前にいる人に目を向けて読んでみてください。もちろん全然原稿を見ないでは読めないので、『今日は』『~の健康法』『テーマで』あたりまでは文字を目で追いましょう。『テーマで』と言いながら、その後の『お話ししましょう』を覚えてしまい、そこからは顔を上げ、原稿を見ないで言うのです。

こうやって、相手を見ながら話すと、不思議なもので、自然と話し口調になって来ます。これは管理人の考えですが、「相手が居るのだ」という意識が働いて、自動的に話し口調になるのだと思います。

長い原稿でも同様に

この次は、もっと長い原稿を「話して」行きます。例えば次の原稿だと、下線部分は、一時的に覚えて原稿から目を離すチャンスですね。文末のセンテンス(「。」の前数文字)はパターン化されているので、少し練習すれば、見ないでも言えるようになります。

『今日は、私の趣味について話そうと思います。私はゴルフが趣味です。私がゴルフを始めたのは、もう30年以上前になります。これまでにいろいろな方とプレーしてきました。その中には上手い人も下手な人も、マナーのいい人も悪い人も、いろいろな人がいました。
あるとき、こんなことがありました。ある会社の社長さんとプレーしていた時のことです。その方は~』

お気づきかと思いますが、これはアナウンサーが原稿を読み上げるやり方と同じです。テレビのアナウンサーをよく見ると、文末に来る度に顔を上げ、ちょくちょくカメラを見ていますよね。こうやって棒読みになるのを防いでいるのです。

ただ、これを練習するには相手が必要です。管理人は、練習しているのを人に知られたくなかったので、壁に向かってやりました。が、あまりうまく行きませんでした。最初のうちはいいのですが、そのうち、顔を上げても上げなくても同じ棒読みになってしまいました。やはり、目の前に実際に人がいないと、話し口調にならないようです。この練習は、話し方を独習したい人には向いていないように思います。

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