ビジネスプレゼンで使える、あがりを抑える一発ワザです。それは、資料のを堂々と読み上げてしまうこと。もし可能なら、聞き手を指名して音読してもらうという手もあります。
資料をうまく利用する
ビジネスシーンのスピーチでは、「資料」がつきもの。この資料をうまく使うと、あがりを抑えるツールになるのです。ある話し方の先生が、そのことを教えてくれました。
方法はあまりにも簡単。
話していて、あがってきたナ、と感じたら、「ではちょっと読んでみましょうか」と言って資料を堂々と読み上げてしまうのです。
もちろん、全部通しで読み上げてはいけません。けれど、1段落や、1項目や、1節くらいならまったく問題なし。
「ではちょっと読んでみましょう」と、サラリと言ってください。
読んでいる間あなたの目は下を向くので、聞き手からの視線を恐れる必要なしに。また、聞き手の表情や態度も見えないので、「話がおもしろくないのか」とか、「何か不満があるのか」というような余計な心配をしなくて済むようになります。
そうやって、自分のペースで読んでいるうちに、あがりかけていた気持が静まってきます。
そして、キリのいいところでスピーチ再開。そうすれば、再び地に足が着いた心持ちになって話せる、というわけです。
聞き手に読み上げさせるのもいい
話し方の先生によると、会社の地位が上の人の中にも、結構あがりやすく、それで自己嫌悪している人が多いそうです。もしあなたがそんなひとり、つまり上に立つ立場で、聞き手の方が目下だったら、聞き手に資料を読み上げさせるのもいい手ですね。
自分が話していて、あがってきた、と思ったら、「では○○さん、資料の○ページ目から読んでみてください」と指示してしまうのです。
「じゃあ○○君、資料の『お客様からの声』を読んでください」
「では○○さん、資料の『展開事例1』を読んでくれませんか」
「はい、次は○○さん、『3つの商品コンセプト』を順番に読んでみましょう」
というふうに指示しておいて、その間、自分のあがりが収まるのを待てばいい。誰かが資料を読み上げている時、他の人はたいてい資料の同じ部分を目で追っています。つまり、あなたは周囲の視線からフリーにもなれる。その間にそっと深呼吸したり、目を閉じたりしてもいいわけです。
こんな一発ワザを、話し方の先生やスピーチトレーナーは何十発も知っています。そして、研修やセミナー、話し方教室、本、DVDなどで教えてくれています。そんな技を積極的に吸収していけば、新しい自分に必ずなれるはずです。
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