スピーチトレーナーに聞くと、人前に出てあがってしまったとき、「今、私はあがっています」と宣言してしまうのが結構いいそうです。あがりを認めることでますますあがるか、というとそうではなく、実際はスムーズにスピーチできるようになるとのこと。
今、私はあがっています
人前であがってしまったとき、「あがってなんかいないぞ」と強がるのは、一見良さそうに見えて、実はあまりいいことがありません。これは、あるスピーチトレーニングの先生から聞いたことです。「あがっていないぞ」と無理に思い込もうとするト、ますます緊張が高まり、かえってあがりが激しくなってしまうそうです。
ではどうするか?
これまで何百人もの指導をしてきたその先生に言わせると、逆に「あがりを自分で認めてしまうのがいい」とのこと。さらに一歩進んで、「今、私はあがっています」と、皆の前で軽く宣言しまうともっといいそうです。ただし、重くならずに、あくまでも軽く言うのがポイント。
そんなことを言ったら、ますますあがるのではないか?
ところが実際は全く逆。その先生が担当したある社内研修で、スピーチの最初に「あがっています」と実際に言わせた生徒は、その後のスピーチがスムーズに進み、今では話し上手な人として社内で評判になっていると言います。
弱さを認めることから勇気が湧く
なぜそんなふうにうまくいくのか。その先生もはっきりした理由はわからず、「不思議だ」と言っています。
「あがっています」と公表することでそれ以上恥ずかしいことがなくなり、一種開き直ることができるのか。あるいは、自分の弱さを暴露してしまうことで、それ以上失うものが何なくなり、心がかえって強くなるのではないか、と管理人は思っています。
とにかく、自分のありのままの現状を認めることが、そこから飛び出る第一歩ではないでしょうか。弱さを認める勇気があれば、自分を変えることは簡単です。
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