話す時に笑顔になれるよう、話し方教室では結構スパルタな練習をやっています。この練習、管理人は性に合っておらず、まったくやる気がしませんでした。ただ、笑顔で話すためにこんなに頑張っている人たちがいるんだ、といういい例になると思い、ご紹介します。
ハ・ヒ・フ・ヘ・ホで笑う練習
これはNHK文化センターの話し方教室で、実際に行なわれているという練習法です。
「ハ」「ヒ」「フ」「ヘ」「ホ」の音で笑う練習です。本当に笑うわけではありません。「ハ」ならハの音で、とにかく笑い声を出す練習です。笑う真似、つまり演技をするわけですね。
実際にはどんなことかというと……
まず最初に生徒の誰か一人がリード役になって、「ハ」の音で笑い(というか声を出し)はじめます。「ハーッ、ハッハッハッハー」というふうに。
それを追いかけて、残り全員(7、8人)が同じように笑いはじめる。教室が笑いの合唱になります。
次は「ヒ」でやります。「ヒーッ、ヒッヒッヒッヒ」これは、口を横に開く練習にもなります。意地悪な笑い方になっても、練習なのでかまいません。
「フ」は「フーッ、フッ、フッ、フッ」。「ヘ」は「ヘーッ、ヘッ、ヘッ、ヘ」。どちらもお腹に力を入れないと笑い声にならないので、腹式呼吸の練習になります。
「ホ」は「ホーッ、ホッ、ホッ、ホッ」。女の人に多い笑い方ですが、男の人も練習します。
なぜこんなことをするかというと、顔の表情筋をほぐし、かつ鍛えるためです。試しに「ハ・ヒ・フ・ヘ・ホ」の各音で笑ってみると、使っていない顔の筋肉がほぐれるのが分かるはずです。
笑顔になるのが苦手な人は、単に表情筋を使う癖がついていないだけのことが多い、と話し方教室の先生は言います。なので、この練習で表情筋を使い、顔の筋肉に笑い癖をつけるといいそうです。
1分間笑い続ける
この練習の後に、1分間笑い続ける、というのをやります。時計で計りながら、ハ・ヒ・フ・ヘ・ホどれか1つの音で1分間、とにかく声を出し、皆で無理にでも笑い続けます。1分間というのはけっこう長い。顔が疲れます。それが表情筋の筋力トレーニングになるわけです。
NHK文化センターの話し方教室は各地にありますが、ある教室ではこういうこともやっているという例をご紹介しました。管理人もやったことがありますが、可笑しくないのに無理に笑う、というのが嫌でついていけませんでした。また、生徒全員が顔を見合いながらこれをやる、というのにも抵抗がありました。
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