腹式呼吸で話すコツ

腹式呼吸を覚えたら、それを発声や話し方に応用しましょう。腹式呼吸するだけでは声は出ません。呼吸を声に変えて、大きな、よく通る声で話すにはちょっとしたコツがあります。

腹式呼吸で話す3つのコツ

腹式呼吸をマスターしただけでは、すぐに喋りは上達しません。腹式呼吸を声に変え、上手く話すには、ちょっとした3つのコツがあります。それをご紹介します。

腹式呼吸そのもののやり方については『腹式呼吸のやり方』のページをお読みください。

1.息継ぎは口でする

話していると必ず息が足りなくなって、どこかで息継ぎしなければなりませんよね。この時、口で吸うのか鼻で吸うのか迷うところです。答えは、口で吸う。これは意外に知られていない基本です。

鼻で吸うと無意識のうちに口が閉じてしまうのでよくありません。なので、アナウンサーやセミナー講師など喋りのプロたちは、スピーチの最中、口で息継ぎしています。

声を出している最中に、上手く息継ぎするにはコツがあります。それは「口の前にこぶし大の空気の塊があるのを想像し、それを呑み込むように吸う」こと。管理人が一時期通った話し方教室の、元アナウンサーの先生が教えてくれました。

2.声の出し始めに息を詰めない

息継ぎをしてから声を出す時、たいていの人は、一瞬息を詰めてから声を出します。一瞬息を止め、声帯を締め付けるようにしてから声を発する人が多いのです。これをやると、その瞬間に大量に空気が外に出ていってしまうので、それから先、声が出ません。腹式呼吸でたっぷり吸った空気が活かされません。

腹式呼吸を活かして話すには、次のようにします。まず、上の1のように口で息継ぎします。(もちろん腹式呼吸で)体内に空気が溜まったら、声を出す前にもう一度、少しだけ息を吸い込みます。そして、喉を開いたまま声を出します。テレビのアナウンサーの喋りを聞いてみると、皆こうやっているのが分かるはずです。

3.お腹に緊張感を持つ

話している間は、お腹に一定の緊張感を持ち続けることが大切です。腹式呼吸で声を出す時は、息を意識的に小出しにしなければならないからです。これは歌を歌う時や吹奏楽器を吹く時とまったく同じ。一気に息を吐いてしまっては声が長続きしません。そのためには、お腹の緊張感を失わないこと。

お腹に緊張感を持つ、というのは説明が難しいのですが、詳しく言うと「お腹に一定の力を入れて膨らみをいつも保つようにしながら、少しずつ息を出す」といえるでしょう。実際には、お腹は少しずつ凹んでいきますが、感覚的には膨らみを保持するという感じです。

実際に腹式呼吸で息を吸って、「みなさんこんちには。今日はお天気がいいですね」と言ってみてください。最後まで言い切れましたか? この程度の長さを一息に言えなければ、お腹に緊張感がない証拠。声を出すことばかりに意識がいってしまい、息が一挙に出ていってしまっています。お腹に「緊張感」を持ってください。(力を入れ過ぎて息を絞り出してはいけません)お腹の膨らみを保てる程度の力をいつも加えておくことが、とても大事です。

以上が、腹式呼吸で話すための3つのコツです。これらに注意すれば、自然と大きなしっかりした声で話せるようになるはずです。あは、付け足しですが、座ってスピーチするときは足を組まないように。足を組むと下腹が圧迫され、腹式呼吸ができません。(これについては『足を組んで話してはいけない』のページで詳しく説明しています)

腹式呼吸で声が出せるようになれば、話ベタからの離脱準備完了。あとは、あがらずに話せる自分を目指して、前進あるのみです。

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