あがり症人間と人前平気人間は、あがり方が違うだけ

あがり症を克服すると「全然あがらなくなる」と思う人がいますが、それは間違いです。

あがらないのは赤ん坊だけ

人前ですごく上手に話した人が、終わった後、「アー、あがっちゃった」なんて言ってる場面を見ると、「嘘だァ」と言いたくなりますが、実はこれ、本当みたいなんです。

もちろん、人の心の中を透かして見ることはできません。でも、たくさんの人を指導をしてきた話し方教室の先生たちはみな、「誰でもあがる」「あがるのはあなただけじゃない」と太鼓判を押しています。

先生たちは、生徒を教えてきた経験を基にそう言っています。先生自身が「講演の時にひどくあがる」と告白していることもあります。ネットでも流れている情報ですが、和田アキ子、さだまさし、志村けん、小林幸子といった芸能人があがり症だということを例に挙げる先生もいます。

カリスマ的に有名なある先生は、「あがらない人はむしろ異常だ」と断言しています。また、「あがるのは知能指数の低い赤ん坊だけ」とまで言う先生もいます。確かに赤ん坊は、周囲に人がどれだけ大勢いても、全然気にしないで泣き叫んでいます。

あがり症じゃない人は、あがり方が違うだけ

人前に出るのに慣れている人や、スピーチ上手な人だってあがる。とすれば、あがり症との違いは何か? 片方は見事にスピーチをこなすのに、片方はガクガクブルブルのパニックになる。その違いは何か?

先生たちは、それについていろんな言い方をしているんですが、言っていることはほぼ同じです。違いは「あがり方だ」と。

人前平気人間も、あがり症人間も、どちらもあがるという点では同じ。でも、「あがり度の推移」に違いがあるんです。グラフでそれを表現すると、下のような感じになる。

あがり方グラフ1

これが、あがり症人間のあがり方。結婚式のスピーチを例にすれば――まず、自分が話す順番が近くなると心臓がドキドキし始め、喉がカラカラに渇いたり、そわそわと落ち着きがなくなったりする。司会者から紹介され、人前に立った時、あがりは最高潮に到達。そして、話し始めた後、最後まで同じ調子であがり続ける。話し終わって席に戻っても、しばらく足はガクガク、心臓のドキドキは収まらない、という感じです。

あがり方グラフ2

一方、人前平気人間のあがり方は上のよう。自分の番が近づくと、やっぱり心臓がドキドキし始め、そわそわしてしまう。そして人前に立った時、やっぱりあがりは最高潮に到達する。でも、ここからが違うんです。話し始めて30秒程すると気持が落ち着いてくる。緊張はしていても、ちゃんと話すことできる。話しが終われば、すぐに普段の自分に戻るのも、人前平気人間特徴です。

つまり、違いは話し始めてからのこと。あがりがピークになったあと、スッと落ち着けるかどうか。

この違い、管理人は「なるほどなぁ」と思います。あがり症だった頃の自分と今を比べると、まさにこのパターン。あがり症から脱出した今だって、あがりのピークはあります。でも、その後話し始めてしまうと徐々に収まってくる。あがりはゼロになっていません。でも、それがあがり症を克服したことなんです。あがりのパターンを変えること、イコール、あがり症の克服なんです。

そのためにはどうすればいいか?

これだ、という唯一の方法があればいいんですが、今のところ確立された方法はないと言っていい。だから、多くの先生が、それぞれ独自のメソッドで教えているんです。

じゃあどの先生のやり方がいいのか、というと、これも1つに決められません。「話し方教室」の先生や、「あがり症克服」の指導者は、おそらく何百人もいます。先生たちの間に資格やランク付けはないので、中には素人同然の先生もいます。

だから、教室やセミナーを選ぶ時には、先生の経歴や著書などをあらかじめ調べておくといいんですね。

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