話し始める前の小さな動作であがりをコントロールする

講演会の演壇に立った著名人などが、話し出す前にマイクを握って位置をほんの少しずらしたり、腕時計を外して演壇の上に置いたりするのを、見たことはありませんか? たいして意味なく見えるこんな動作に、実は、あがりを抑える効果があるんです。

あがり症に関する本をいろいろ読むと、ほとんどの著者がそれについて触れています。

講演のプロが使っている小ワザ

講演のプロだって演壇に立つ前はドキドキする、いざ演壇の前に行き、第一声を発する時は、そのドキドキが最高潮になる――この点は普通の人と変わらないといわれます。

ただ、講演のプロたちは、「今日はあがっているな」とか「いつもより緊張しているな」と感じた時、そのまま話し始めず、ちょっとした動作を挟むようにしているそうです。

・マイクをスタンドから外して、手に持つ。
・マイクのスタンドごと位置を少し変える。
・唇を少し舐めて湿らす。
・演壇上にあるおしぼりでそっと手を拭く。
・腕時計を外して時間を見るふりをしてから演壇の上に置く。
・水差しの水をコップに注いで少しだけ飲む。

こんな動作を挟んでいるんです。どれも必要ないといえば必要ない。でも、わざわざそれをやることで、あがっている気持、あがりに一直線に向かっている自分の気持に、ブレイクを入れているわけです。

なかでも、腕時計を外して見るふりをするのは「自分自身の感情をおさめるためにとても有効です」と、あるスピーチカウンセラーは自著の中で強力に勧めていました。

おもむろにやるのがコツ

素人である私たちがスピーチするときも、「こんなプロの技を取り入れるといい」と、スピーチの先生たちは言っています。

ただ、こういった動作をする時は、慌ててセカセカとやってはいけない。おもむろに、自分のペースでやるのがコツです。マイクの位置を直す時も、唇を舐める時も、腕時計を外す時も、ゆっくりと、おもむろにやる。

どの動作も一種の演技なのですが、聴衆の目の前でその演技をきちんとこなすことが、自己をコントロールする力を取り戻すきっかけになるそうです。

ただし、ちょっとした警告があります。手足が震えるほどあがる人はやらない方がいい。時計を持った手やマイクを持った手が震えていると、それを自分で見ることになり、かえってあがりを増長してしまうからです。また、水差しの水を慌てて飲んでむせたりする失敗は、絶対に避けたいことですよね。

管理人は、あがり症がある程度改善した頃から、「動作を挟む」ワザを使っています。講演するようなことはありませんが、仕事で人と会う時に、「いつもより緊張してる」と思ったら、腕時計を外して置くというのをやっています。あがり症が少しでも改善すると、こうした小ワザがいろいろ使えるようになるんです。そうすれは、改善はますますスピードアップしますよ。

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