ちょっとしたスピーチが上手い人は、日頃から話のネタを集めている

長さ3分程度のちょっとしたスピーチ――朝礼、結婚披露宴、歓送迎会、退職・就任、自己紹介などのスピーチで、気の利いたことをパッと話せる人がいます。

こういう人と、話ベタな人の違いは何なのか?

いろいろあると思いますが、その1つに、「日頃から話のネタを集めているかいないか」が違う、と、ある話し方教室の先生は言っていました。(管理人が短期間通った教室の先生です)また、いろいろな本を読むと、他の先生たちもほとんど同じことを書いています。

ちょっとしたスピーチが上手い人は、日頃から周囲を見て、話のネタ集めをしているらしいのです。例えば社員旅行などで、同じ観光地に行き、同じものを見ても、話ベタな人はそこから話の材料を拾っていない――と教室の先生たちは言います。

では、どうしたらネタを集められるのか。多くの先生がアドバイスしているのは、次の4つのことです。

鋭い観察力でものごとを見る

ネタ集めの第一歩は、鋭い観察力を働かせること。

例えば、会社の朝礼で職場のことについて何か話そうとしても、毎日慣れ親しんでいる職場なので、ネタはなかなか拾えません。面白いことや興味深いことがあっても、知らず知らずのうちに、当たり前のことに見えてしまっているからです。

そこで重要になってくるのが観察力。日常のことを当然のこととして見過ごさず、よく観察する目を持つ。よく観察して、他の人が気づいていない事柄や変化を拾う。そうすれば、それがどんなに小さくても、人の興味を引くネタになる、と先生たちは言っています。

話し上手な人は、実際のところ、自分の周囲で起こることを非常によく見ているそうです。

なぜ?どうして? と考えながら見る

ものごとを見る時に、「なぜだろう?」「どうしてだろう?」と考えながら見ると、話のネタを拾いやすくなります。

例えば、いつも顔を出すお得意先の会社に、雰囲気の暗~い会社と、明るい会社の2つがあったとします。漫然とその会社を見ていては、「あそこは暗い、あそこは明るい」というだけで、大しておもしろいネタにはなりません。

ところが、「なぜ?」と考えながら見ると、もう少し深いところが見えて来るといいます。例えば、明るい会社では、出社・退社時の挨拶を徹底させているとか、週末には残業をしないように上司が率先して早帰りしているとか(あくまで例ですが)。

そうすると、今度はそれがネタになってきます。「社員同士の挨拶が社内の雰囲気を明るくしていた」とか、「上司の早帰りが社内を明るくしていた」というような、ちょっと意外性のある筋で話を作ることができるのです。

自分の意見を持つ

もう1つ大事な点は、自分の意見を持つこと。何か気になることを見たり、面白い体験をした時に、それに対する自分の意見をしっかり持つとネタとして記憶に残りやすい、と先生たちは言います。

例えば海外旅行に行って、外人男性が女性に扉を開ける場面を何度も見たとします。その時に、「外国ではそういうものか」と思うだけではネタとして記憶に残りにくい。

ところが、それに対して「反対」とか「賛成」とか、何かしらの意見を持っていると、自分との関わりが生まれるので記憶に残りやすいのです。

また、テレビや新聞などを見る時も、単なる好奇心を満たすだけで終わらせず、それに対して自分の意見を持った方が記憶に残りやすいそうです。

手元に残る形にしておく

最後に大事なのは、ネタをなるべく残る形にして残しておくこと。記憶だけに頼るより、具体的な形でとっておく方が確実です。

例えば旅行先で面白い体験をしてスピーチに使えそうだと思ったら、忘れないうちにメモしておく。新聞や雑誌で面白い記事を読んだら、その場で切り抜いておく。テレビや人の話を聞いていて、これは使えると思ったらすぐにメモしておく。こうした作業を面倒くさがらずにやるのが、話しが上手い人の特徴だといわれます。

話し方教室の先生は、こんなことを言っていました。スピーチを求められることが多い会社の管理職は、大っぴらには言わないが、新聞記事やメモを集めた自分だけの「ネタ帳」を作っていることが多い、と。

あがり症を何とかしようと悪戦苦闘しているうちは、ネタ集めをするほど気持の余裕が無いかもしれません。でも、改善するに従って、自然と周囲を観察する余裕が出るものです。そうすれば、ネタ集めに苦労しなくなる。あがり症だからとあきらめず、前向きに進んで行けば、「話し上手な人」になるのも夢ではありません。

あがり症を無くしたい人にぜひ見てほしいもの

当サイトの管理人が実際に役立てた電子書籍です。「あがり」のせいで絶望的になっていた私が、前向きに毎日を過ごせるようになりました。今、もう、あがることはありません。誰でもできる簡単なステップなので、根気が続かない人や自信のない人にもおすすめです。

行列のできる、とよだクリニック監修
あがり症改善プログラム
人前に出るときの不安や恐怖心を取り除き、人に伝わるスピーチや話をして、人生のより大きな目的に向かうための方法を、きちんとまとめた電子書籍です。精神論ではなく、具体的なステップを踏んでいくので、根気がない人でも無理なく実践できます。あがりが消えるだけでなく、スピーチやプレゼンが上手くなります。

とよだクリニック監修『あがり症改善プログラム』の、管理人レビュー・感想はこちら

その他関連記事

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする