思考パターンを変えればあがりが消える~禁止言葉で考えない

人があがってしまう理由は多くあり、その全てはまだ分かっていません。ただ、ある種の思考パターンでものを考える人は特にあがりやすいと言われています。

その思考パターンの1つが、否定的な言葉や禁止する言葉で考えること。たとえば、日頃から頭の中で「~してはダメ」とか「~してはいけない」と考える人は、あがりやすいといわれます。

禁止する言葉で考えると緊張しやすい

「~してはダメ」「~してはいけない」というパターンで考える人は、まず、人一倍緊張しやすくなるようです。そして、その緊張があがりを誘発する。はっきりした理由は解明されていないようですが、心理学を専門にするあがり症のカウンセラーは、たいていこのことを指摘しています。

きっと、「~してはいけない」という言葉で自分を律していると、「失敗は絶対許されないのだ」という切羽詰まった気持ちになり、いざという時、極度に緊張してしまうのでしょう。これは管理人にも経験があります。以前の管理人は完璧主義で、「~すべきでない」と考えるのが癖になっていました。

緊張が必ずあがりに繋がるわけではありませんが、できるだけ人前では緊張したくないですよね。

ではどうすればいいか? というと、答えは1つしかないようです。それは、禁止の言葉や否定の言葉で考えるのをやめること。そして、肯定的な言葉で考えること。具体的には「~してはダメ」をやめて「~をしよう」と考えるといいそうです。管理人が読んだほとんどの本で、こうアドバイスしていました。

緊張だけでなく、あがりやすくもなる

緊張しやすくなるだけならまだいいのですが、禁止言葉で考えると、不安感情が起こり、それがダイレクトにあがりを引き起こすとも言われます。

これを防ぐには、やはり、禁止言葉で考えないこと。その理由を、心理学では、不安の発生原因にまでさかのぼって、次のように説明しています。

「不安」がどういう時に発生するかというと、脳が私たちにどういう命令を出せばいいかわからない時なのだそう。簡単に言うと、「どうにかしなければけないのに、脳がどうしていいか分からない」とき、人は不安を感じるといいます。

つまり、「不安」というものがあるのでなく、脳が困惑した状態が「不安」なんですね。そして、その「不安」があがりを生む。

人前に出た時に、「失敗してはいけない」とか「恥をかいてはダメ」というように禁止言葉で考えると、「じゃあどうすればいいか」という具体的なイメージが浮かびません。具体的なイメージがなければ、脳は「ああしろ、こうしろ」という命令の出しようがない。そうなると、脳は困惑してしまいます。そして不安感情が生まれるわけです。

「~しない」ではなく「~をしよう」と考える

これを防ぐには、禁止言葉で考えるのをやめること。裏を返せば、「~をする」、「~をしよう」といった肯定的な言葉で考えることです。肯定する言葉で考えると、行動の具体的なイメージが必ず入って来ます。例えば、「大きな声で話そう」、「AとBを伝えよう」、「発音をはっきりさせて喋ろう」などというように、やるべきことが具体化されます。そうすればしめたもの。脳が行動命令を出せるようになり、不安感情の発生が抑えられるというわけです。

このように思考パターンを変えることは、あがり症改善に確実に役立ちます。けれど、思考パターンというものは長年のうちに身についてしまったもの。そう簡単には変えられません。これは管理人も、あがり症克服に取り組んだときに実感したことです。ただ、2、3日で変えようと思わず、腰を据えて取り組んでいけば必ず変わります。そして管理人のあがり症は今治っています。

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