スピーチ内容を映像で覚えると丸忘れを防げる

人前でスピーチするときに、書いた原稿を一字一句丸覚えして話そうとすると、何かの拍子に丸忘れすることがあります。管理人はこれを1度経験しました。最初の何文字かが思い出せないと、その後全部が思い出せなくなることが、恐しい事に、実際あるんですね。

管理人が知る限り、話し方教室の先生は揃って「原稿の丸覚え」に反対しています。やはり丸忘れにつながるからでしょう。

じゃあどうやって覚えればいいのか? 方法はいろいろあるようですが、ある話し方教室の先生は「映像で覚えなさい」と強く勧めています。文字や言葉で覚えるより、映像で覚えた方が記憶に定着しやすいらしい。しかも、途中で言葉がひっかかった時、絵で覚えていれば、簡単に別の言葉で言い換えるのが簡単になるそうです。

映像で覚える方法と手順

スピーチの内容を映像で覚えるには、1つの手順があります。ここでは、あがり症の人向けに書かれた指導書を参考にして管理人がやってみた方法を紹介しようと思います。

1. スピーチのフル原稿を書く
まず最初に、スピーチのフル原稿を書きます。一字一句、スピーチ本番で話すのと同じ文章を文字に起こします。例として、下のようなフル原稿が書けたとして話を進めます。(例なので短いものになっています)

『五年後には実現させたいと思う私の夢についてお話します。
それは、自分の家を持つということです。というのも、最近、近所を散歩していたら、販売中のモデルルームがあり、それを見てすっかり刺激されてしまいました。広くて素敵なリビングルームや、使いやすそうなキッチン。私は独身なので一生賃貸でもいいやと思っていたのですが、こんなモデルルームを見て、だんだんと自分の家を持ちたくなってきました。』

2. フル原稿から要点を抜き出してメモを作る
フル原稿から重要な単語だけを抜き出してメモを作ります。上の例の場合、メモこのようになります。

五年後 実現 夢 自分の家
散歩 モデルルーム 刺激
素敵なリビング 使いやすそうなキッチン
独身 賃貸 自分の家 持ちたい

このメモは、そのままスピーチ本番でチラ見するためのメモとしても使えます。(フル原稿からメモを作る方法は「スピーチ本番で使うチラ見用メモの作り方」ページに詳しく書きました)

3. 頭の中に紙芝居を作る
メモを見ながら頭の中に場面を思い浮かべ、映像化していきます。例えば、管理人の場合、こんな絵が頭に浮かびます。

五年後 実現 夢 自分の家 → 自分の頭から雲の形の吹き出しが出ていて、その中にピカピカ光る一軒家があるという絵柄

散歩 モデルルーム 刺激 → 犬を連れて歩く自分がモデルルームの前を通りかかり、目を見開いて驚いている絵柄

素敵なリビング → 実際に見たリビング

使いやすそうなキッチン → 実際に見たキッチン

独身 賃貸 → 狭い部屋に一人でいる(やや惨めさを誇張した)自分の絵柄

自分の家 持ちたい → ピカピカ光る一軒家が手のひらの上に載っている絵柄

こうして想像したそれぞれの絵を、何度も思い浮かべて頭の中に定着させます。理屈で覚えるのではなく、ひとつの絵柄として覚えてしまいます。

それができたら、今度は、絵が紙芝居のように順番に浮かぶように何度も練習します。

向き不向きがあるよう

この方法は、人によって上手くいく場合といかない場合があるようです。もともと映像で覚えるのが苦手な人はいて、そういう人はうまくいかないよう。管理人もどうやらそのタイプらしく、絵柄を覚えるのに一苦労しました。メモに書いた項目を覚えた方がやりやすかったです。

やはり人によって合う合わないがあるのでしょう。ただ、何ごともやってみないと分かりません。なので、いろんなことに積極的にチャレンジしていきましょう。その中から、自分に合った方法が必ず見つかります。管理人がそうでした。合った方法が見つかれば、あがり症は必ず克服できます。

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