あがり症の人向け超シンプルな自己紹介

大勢の前で自己紹介するとき、「とにかく注目される時間を少なくしたい」という人に、超シンプルな自己紹介のパターンを紹介します。これは話し方スクールなどで勧めているもので、自己紹介に必要な最小限の要素がまとまっています。

グループを前にした自己紹介で必要なもの

職場で異動があったり、PTAの会合に参加したり、地域の集まりや趣味の集まりに出たりといった時に、必ずあるのが自己紹介です。この自己紹介の目的は、他のみんなと馴染むためのきっかけ作りです。

そのために必要な自己紹介の要素は、次の2つです。

1)自分の名前(と顔)を覚えてもらうこと

2)今後の会話の糸口をつくること。

どうしても欠かせないのはこの2つで、これ以上の自己アピールは(面接試験でもない限り)特に必要ありません。自己紹介では、交流のきっかけさえ作れればいいので、長々と話す必要はないのです。

最小限のシンプルパターン

上の2つを意識して、話し方スクールなどでは、次のようなパターンで自己紹介することを勧めています。

1.名前をフルネームで、ゆっくりと、はっきりと言う
2.名前を覚えてもらえるようなことを何か言う(漢字の説明とか、親がそう名付けた理由とか、どんな愛称で呼ばれているかなど)
3.今後の会話の糸口になる事柄を提供する(家族、趣味、仕事、出身地、今住んでいる所、ペット、好きな食べ物などについて話す)
4.最後にもう1度、フルネームで名前を言う

これだけです。これだけで、最も短い、シンプルな自己紹介になります。例えば下のような感じです。

皆さま、はじめまして。「きむら しずか」と申します。「きむら」は、森の木に村と書く、普通の木村です。「しずか」の「か」は、香りの「香」と書きます。親は、物静かな子になってほしいと思ってこの名前を付けたようですが、どこをどう間違えたか、まったく逆の、落ち着きのない性格に育ってしまいました。今でもそれで失敗ばかりしています。(漢字の説明と名の由来を言って、みんなに名前を覚えてもらう)
 家族は夫と、高校生の息子がひとりいます。あと、犬の「ムサシ」も家族の一員です。私が家に帰ると、いつも一番にムサシが出迎えてくれるので、それが楽しみになっています。趣味はピアノで、今、ショパンに挑戦しています。スキーとゴルフも好きですが、あまり上手くないのでもっと上達したいと思っています。(家族、ペット、趣味について具体的なことを出しておいて、後々、他の人がそれをネタにして話しかけて来やすくする)
 木村静香と申します。どうぞ皆さま、よろしくお願いします。

この例なら、時間としては約1分かかります。グループの中での自己紹介ならちょうど良い長さです。

集まりの種類に応じてアレンジ

上のパターンで示した「3.今後の会話の糸口になることを提供する」の部分は、出席する集まりに応じてアレンジするのがいいでしょう。例えば、カルチャースクールなら、なぜその講座を受講しようと思ったのかという動機について話すと、他の受講生との会話のきっかけになります。PTAの集まりなら、子供の性別や年齢などについて話すのがいいでしょう。その場のみんなが関心を持っている事柄について、自分の情報を提供するのがポイントです。

自己紹介は、あがり症を克服しかけている人にとって、丁度良いチャレンジです。あがりをコントロールできる自信がついてきたら、ここにご紹介したシンプルなパターンであがらない自己紹介を成功させてください。人前に出たとたんに頭が白くなってしまう、という人は、もっと根本からあがり症を治していった方がいいかもしれません。

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