禅の教えであがり対策をする

あがり症を治す指導書の中に、禅の教えが役に立つ、と書いてあるものがありました。管理人は、実は昔、座禅をやったことがあるんですが、読んで「なるほど」と思いました。禅のどんな教えが役に立つか? それを紹介したいと思います。座禅に興味のある人にはいいかもしれません。興味のない人には面白くないかもしれません。

二念を継がない

その教えとは、「二念を継がない」ということ。例えば、目の前に絶世の美人(あるいは美男)がいるとします。その時、「この人、美人(美男)だな」と思うのが「一念」。1番に浮かぶ考えです。

でも、その次に、たいてい2番目の考えが浮かぶものですよね。人によっていろいろですが、「この人と仲良くなりたい」とか「話してみたい」とか。これが「二念」です。一念の後に二念が繋がって出て来る。これを「二念を継ぐ」というんですね。

禅では、一念が浮かんでも構わない、といいます。美人がいれば「美人だ」と誰でも思う。大金を目にすれば「大金だ」と思う。嫌なものがあれば「嫌だ」と思う。それは構わない、と。

いけないのは二念を継ぐこと。二念を継ぐと、そこに欲が入って来ます。す。美人(美男)を見て「自分のものにしたい」とか、「こっちを好きにさせたい」とかいう欲が出て来るわけです。

そうすると不満が生まれる、と禅では言います。目の前にあるものを「欲しい」と思ったとたん、それを所有していないことへの不満が生まれる。それが心を乱れさせ、苛々させ、精神集中を妨げる。だから「二念を継がず」と、禅では教えるのです。

ちなみに、管理人が参禅していた先生(禅僧)は、こんなふうに教えてくれました。

「座禅していて頭に考え(一念)が浮かんだら、浮かびっぱなしにしておきなさい。犬の声が聞こえたら、聞こえっぱなし。お腹が減ったら、減りっぱなし」

あがり症にどう役立つか

「二念を継がない」という禅の教えは、あがり対策として次のように役立ちます。

人前に出てあがってしまった時、あるいはあがりかけた時、誰でも「自分はあがっている」という一念を持ちますよね。このこと自体は悪くない。でも、そこから先、二念を継がない方がいい。

例えば「あがっちゃいけない」とか「マズい」とか思うと、まずますあがりが加速する。そうじゃありませんか? 「あがりたくない」「あがらないようにしなければ」という一種の欲が出ると、心の中で、現にあがってしまっている自分との葛藤が起こる。「こんなはずじゃない」という焦りが生ずる。で、心が乱れ、自分をコントロールできなくなり、あがりがますますひどくなるわけです。

そうならないためには、「二念を継がない」。「自分はあがっている」と思ったら、思いっぱなしにしておく。別の言い方をすると、あがっている自分をそのまま受け入れる、ということになると思います。

冒頭に書いた指導書には、二念を継がないようにすればあがりは自然と消えていく、と書いてありました。

ただ、「二念を継がない」が出来るようになるには、ある程度訓練が必要でしょう。じゃあ座禅をしなければいけないのか、というと、そうでもない、と管理人の禅の先生は言っていました。自分で意識して「二念を継がない」ようにすればできるようになる、と。出来るまでに時間がかかる人もいれば、すぐに出来てしまう人もいると言っていました。

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