日常の挨拶で先手を打つと、あがり症克服が楽になる

管理人が短期間通った大阪の話し方教室では、あがり症の受講生たちに、「職場で自分から挨拶しよう」と熱心に勧めていました。その教室で教わった他のことはほとんど役立たなかったのですが、この挨拶のアドバイスだけは、あがり症を治すのに役立ったと思います。

挨拶で先手を打つのが大事

職場で挨拶してますか? と聞かれれば、誰でも「してます」と答えるのでは。でも、あがり症の人の挨拶は、ほとんど、相手から挨拶されて答えるもの。管理人が通った教室の先生はそう言ってました。

これ、当ってます、少なくとも私に関しては。実際、管理人も、会社で挨拶はしていましたが、相手から「おはようございます」とか言われた時に、小さな声で「どうも」とか「ああ」とか返す程度でした。

こういう挨拶をやめて、こちらから先に挨拶をしよう、というのが、その話し方教室のアドバイスでした。

どうして先に挨拶するのがいいか、というと、前向きな気持を作れるからなんですね。前向きな気持を作るのは、あがり症克服の基礎、あるいは土台みたいなもんで、とても大事なことです。

人前であがらずに話すには、多かれ少なかれ前向きな気持が必要です。(これは管理人の克服経験から言っています)積極的な姿勢、とか、自分を押し出していくポジティブさのようなものが、ある程度必要なんです。そんな前向きさを養うための手頃な練習が、「挨拶で先手を打つこと」なんです。

最初は気恥ずかしいけど

管理人はもともと、自分から先に挨拶するのがひどく苦手でした。こちらから挨拶して、それに応えてもらえなかったらどうしようと思うと、恐くてできないんですね。実際、挨拶したのに(きっと声が小さかったから)無視されて、恥ずかしさで真っ赤になったことが何度もあります。だから、もっぱら「挨拶された時だけ返す」という態度を貫いていました。

でも、それじゃだめなんです。受け身姿勢でいると、受け身の精神が身につくというか、あがり症克服に必要な積極姿勢が消えてしまう。

それで管理人は、挨拶で先手を打つことを始めました。会社で人と顔を合わせた時に、少しずつですが、こっちから最初に挨拶するようにしたんです。

もちろん最初はうまく行きません。こっちが「おはよう」と言っても、相手には聞こえなかったり、タイミングが悪くて相手が別の話を始めた時に「お先に失礼します」と言ってしまったり……。

めったに挨拶しない私が先に挨拶すると、妙な目で見られたり、「どうしちゃったの?」とか言われたりもしました。でも、それでも挨拶を続けていると、やがてあることが分かって来たんです。

精神的に優位に立てる

こちらから先手を打って挨拶すると、なぜか、精神的に優位に立てます。これは、実際にやってみなければ分からないことでしょう。

なぜ優位感を持てるのか……それは心理学者がいろいろ説明していると思いますが、とにかく、相手より気持的に上に立てる。こっちの挨拶の後に相手が挨拶を返すと、「勝った!」というような気になれます。こっちが相手をコントロールして、「挨拶させた」という気になれるんです。その相手が上司であっても同じ、「挨拶をさせてやった」という気になれる。これは気持がいい。

この優位感を知っておくことは、あがり症克服にとても大事です。自分は受け身なだけではない、こっちから人に声をかけてコントロールできるんだという実感。これが分かっていると、人と対面した時、あるいは人前に出た時、気持のあり方が前向きになるんです。

そうは言っても、「挨拶で先手を打つ練習」は万能じゃありません。これだけであがり症が治るとは言えないし、管理人のあがり症も挨拶の練習だけで治ったわけではありません。でも、治すのに必要な基本姿勢=積極性は確かに身についた。これだけははっきりしています。基本姿勢が身に付けば、あがり症克服までの距離はグッと短くなります。

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