日常の挨拶を避けるのは、その後の会話が苦手だから

会社などで人と顔を合わせたとき、自分の方から先に挨拶する癖をつけると、あがり症克服が楽になると言われています。(このことは別のページ『日常の挨拶で先手を打つと、あがり症克服が楽になる』に書きました)

でも、何と言われようとその挨拶ができないんだよ、という人もいるのでは?

管理人も長い間、挨拶ができませんでした。とにかく嫌なんだからできなくて当然、と思っていました。けれど、ある話し方教室の先生がこんなことを言っているのを知って、考えが変わりました。

「それは挨拶そのものが嫌なのではなく、その後に続く会話が苦手だからだ」

管理人の場合、ズバリその通り。

私は、声が通らないというのも挨拶嫌いの原因だったんですが、よく考えてみると、むしろ、挨拶の後に当然続くであろう会話の方が嫌だった。例えば「おはようございます」と挨拶した後、「最近、どう?」とか「昨日の◯◯見た?」とか言われると、何か続けなきゃいけなくなる。それが義務のようで、気が重くなるんです。上手く言葉を続けられないと気まずい沈黙が訪れ、ますます重くなる。そういう状況を避けたくて、挨拶そのものをしないようになっていました。

浅くていいから広い話題を持っておく

こんな理由で挨拶を躊躇している人は、「日頃から幅広い話題を持つ」ようにするといいそうです。そうすれば、後に続く会話を適当にさばけるようになる。すると、挨拶が苦にならなくなる、と話し方教室の先生は言っています。

自分の頭の中に幅広い話題があれば、挨拶の後に続くちょっとした会話くらい平気になるんですね。相手から何か言って来ても答えやすいし、こちらから相手の興味ありそうな話題を出すことも出来る。それぞれの話題は、別に深くなくてもいいんです。どうせ挨拶のオマケ程度の会話なんですから。

あがり症の人は、こういった「浅い話題の品揃えが少ない」と、話し方教室の先生は言います。あがり症の人は自意識が強い人が多く、自分自身に一番興味があり、自分以外のもの――例えば世間の底の浅い話題には無関心なことが多いそうなんです。

これ、そのまんま管理人の性格です。大きな声では言いにくいんですが、あがり症だった頃の管理人は、自分と、自分に直接関わることしか興味がありませんでした。だから、芸能ネタとか政治ネタとかスポーツネタなんかどーでもいい、って感じでした。だから、誰かにそんな話題を振られても「はあ」ぐらいしか返せない。これじゃあ相手もシラけたと思います。場が気まずくなるのも当然。

こんなとき、「これが自分の個性だ」と開き直ってもいい。でも、挨拶ができるようになって、それをきっかけにあがり症を克服したいなら、次のアドバイスを実践するのがおすすめです。管理人は、今でも毎朝やっています。

朝、ニュースサイトの見出しを見てから会社に行く

幅広い話題を持っておくことが大事、なんて大袈裟に上で書きましたが、そのためにやることは大したことじゃありません。

朝、ニュースサイトの見出しをざっと見てから会社に行く。

これだけ。ニュースサイトじゃなくても、新聞の見出しでもかまいません。ただし新聞の場合、一面だけでなく政治・経済・社会・スポーツ・家庭面なども広く見ておく。本文は読まなくても、見出しだけざっと読む。かかる時間は15分程度です。

管理人の知り合いに編集者がいるんですが、その人は(あがり症ではないけど)、朝起きたらまずネットのニュースサイトで見出しを眺めるそうです。編集者というのはいろいろな人と会って話をするのが仕事みたいなもの。そうやって見出しをざっと見ておくと、どんな人とも話題には困らないそうです。

この「見出しチェック習慣」をつけておくと、挨拶後の会話に苦労しなくなります。適当にあしらえるようになる。すると、挨拶そのものもしやすくなります。そして、挨拶をするようになると、それがあがり症克服の大きなきっかけになるんです。

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