滑舌をよくするために口・舌の筋肉を鍛える方法

人前で話す時にあがってしまう原因。その1つに、滑舌の悪さがあります。あがってしまうから滑舌が悪くなるのでなく、滑舌の悪い=うまく喋れていない、という自分を意識してしまうのであがりが起こる。こういうケースが多いのです。(詳しくは『滑舌の悪さがあがりを生む~その理由』ページで説明しています)

この場合、滑舌をよくすればあがり症は消えると、多くのカウンセラーや話し方教室の先生が言っています。

では、滑舌をよくするためには、どうすればいいか?

最もオーソドックスな方法は、「あ、い、う、え、お」の50音を(いろいろな順番で)一音ずつ区切って言う練習ですね。(詳しくは『発音を明確にする練習(1)~50音』ページで説明しました)そしてもう1つは、口や舌の筋肉をトレーニングで鍛えるという練習です。

口や舌の筋肉が弱って、ふにゃふにゃでは、滑舌よくなりたくてもなれません。ので、そこを鍛える。これは、よく知られたコミュニケーションカウンセラーの先生が特に勧めている方法です。舌と口に、それぞれのやり方があります。

舌の筋トレ

まずは舌のトレーニングを説明します。舌のトレーニングは次のようにやります。

1. まず、口の中で舌を上側に丸める。ストローのように縦に丸めるのでなく(これはできない人が多い)、横に丸めます。舌先の裏側が上顎の天井に触れるように。

2. 次に、上の前歯で、丸めた舌を軽く噛む。舌の先の裏側部分が上に向いているので、そのあたりを前歯で下に押し付ける感じです。舌を傷つけないように、優しく力を加えるのが大事。上から押さえられた舌は、それに反発して自然に力が入ります。これがトレーニングになります。

3. 噛んでは緩め、噛んでは揺るめ、を何回か繰り返す。

長い間舌を使っていなかった人がこれやると、最初にゴリッという音がすることがあるそうです。これは使っていなかった筋肉が凝り固まっているだけなので、心配いりません。

口とその周辺の筋トレ

もう1つは、口や口の周りの筋肉を鍛えるトレーニングです。やり方は単純。

1. 唇に力を入れ、中央にギュッとすぼめて「う」の形にする。

2. 唇を自然な形に戻し、今度はその形のまま唇が糸のように薄くなるまで力を入れ、数秒したら力を抜く。

3. これを数回繰り返す。

これじゃあ単純すぎて飽きてしまう、という人には、ペットボトルを使う方法もあります。次のようにやります。

1.ペットボトルの先(キャップを外した部分)を口にくわえ、唇を閉じ、ボトルを水平に保持する。ボトルの中は(もちろん)空の状態でやります。

2. 30~60秒維持する。

この練習は少しハードなので、そのつもりで。

口の筋トレは将来にも役立つ

こうした筋トレで滑舌をよくしても、それだけであがり症が治らないこともあります。根本的な原因が別にある時です。それでも、口の筋トレをやっておいて損はない、と管理人は思います。滑舌がよくなれば、人前で話す時の不安が確実に1つ減ります。また、別にあるあがりの原因がわかって、それを克服できた後、滑舌がよければ普通の人より上手なスピーチができるようになるからです。

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