あがりの原因は大きく2つに分かれる。あなたはどっちだろう?

あがりの原因はひとつだと思い込んでいませんか? それを見つけようとして、ネットや本で情報をやみくもに探してませんか?

あがりに関するいろいろな研究を見てみると、あがりの原因は大きく分けて2種類あると言われています。自分の原因がどちらかを知り、それに応じた解決法を探していくのが、あがり症克服の近道のようです。

あがりの原因、2種

あがりの原因として挙げられている第1のものは、話す技術の不足。いわゆる「話し方」が下手なことです。具体例を挙げると次のようなもの。

  • 声が震える
  • 発音が不明瞭
  • 「あ~」「え~」の連発
  • 間を取るタイミングの悪さ

こうした技術的なつまずきがあると、滑らかには話せません。そうすると、話している最中に「まずい」と思ってしまい、それが不安を呼び、あがりへと繋がっていきます。

あがるからつまずきが起こるのでなく、つまずきが起こるからあがってしまう、というわけですね。

また、話しのまとめ方、つまり、伝えたい情報の整理が上手くできないということも、あがりの原因です。情報整理ができていないと、人前に立ったとき何を話していいかわからなくなり、それが不安を呼び、あがりへと繋がります。

こうした技術的な原因の他に、もう1つ大きなのは心理的な原因です。周囲のどんな物事を見ても、自己否定や自己嫌悪に繋げて考えてしまう心理構造。言い換えれば、自己承認できない心理構造が、あがりの原因になると言われています。このタイプの心理構造を持っている人は、人前に出てイザとなったとき、精神的に弱くなってしまうようです。

(あがりの心理的な原因は、さらに細かく分類できます。それについては「あがり症の心理的4原因~心理カウンセラーが言っていること」で詳しく書いていますので、興味があれば読んでみてください)

克服には2つのアプローチがある

あがりの2種の原因を解消するには、それぞれ別のアプローチが取られています。

話し方の技術不足が原因になっているなら、発声や発音練習、あるいはスピーチ内容をうまく構成する技術の習得がキーになります。元アナウンサーだった先生があがり症克服の指導者となっていることがありますが、そういう先生の多くは、こうした話し方の技術を教えることであがり症を治せると考えています。

一方、心理的なもの、自己承認できない心理構造が原因になっているなら、話し方のテクニックだけでは解決できません。もっと心理的な、物事や出来事の受け止め方(認知)そのものを変えていく必要があります。臨床心理士やカウンセラー、セラピストなとが開講する話し方教室では、このような方向からあがり症を改善させようとしています。

ところで、ここに挙げた2種類の原因のどちらか1つだけでない場合もあります。技術的なものと心理的なものが両方とも原因になっている場合です。こういうときは、技術と心理、両面からのアプローチが必要になるでしょう。

ちなみに、人間科学を研究したあるコミュニケーションカウンセラーによれば、「あがり症の方のほとんどは」技術不足が原因だ、と言っています。なので、心理的な原因であがり症になっている人は少ないのかもしれません。

いずれにせよ、自分のあがりの原因を知っておくのは大事です。漠然と「あがり症を治したい」と思うだけでは治りません。原因が話し方の技術にあるのか、心理的なものにあるのか、それを自分自身で考えてみて、それに応じた対策を見つけていくのが克服への早道だといえます。

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