発音を明確にする練習(1)~50音

不明瞭な発音でボソボソ喋る癖があると、話し方はなかなか上達しません。不明瞭な発音は、早いうちに練習で直してしまった方が得です。直ってしまえば自分の喋りに自信が持て、上達が早くなります。

舌・歯・唇を正しい位置に

発音を明確にするには、「舌・歯・唇」を正しい位置に置くこと。これしかありません。日本語50音それぞれの発音を作っているのは、声帯ではなく、喉でもなく、舌・歯・唇だからです。これらのパーツを正しい位置にセットして声を出せば、どうやっても、発音は明確にならざるを得ません。

では、その練習法をご紹介しましょう。

まず母音から

まず、発音の基本になる母音「ア・イ・ウ・エ・オ」について、舌・歯・唇の位置をチェックし、正しい位置を覚えましょう。

歯の位置とは、言い換えれば、顎の開き加減です。唇の位置とは、言い換えれば、口の(唇の)形です。舌は口の中なので、位置を目で確かめられません。舌の位置(形)は図を見てよく意識してみてください。

「ア」

アを発声する時の口の形

顎は自然に大きく開く。唇は丸めません。舌は、全体を顎と一緒に下げておきます。

「イ」

イを発声する時の口の形

顎はほとんど開きません。唇はわずかに開いて、両端をやや左右に引きます。舌は、口の中の(上顎の)天井に近づくくらい高く上げます。

「ウ」
ウを発声する時の口の形

顎は閉じ、唇の左右を中央に寄せるようにします。舌の位置は自然なまま。

「エ」
エを発声する時の口の形

顎は半端に(「ア」と「イ」の中間くらい)開きます。唇の両端はやや左右に開きます。舌には特に力を入れず、自然にしておきます。

「オ」
オを発声する時の口の形

顎は「ウ」の時と比べて少し開きます。唇は「ウ」より丸めます。舌の奥の方は半ば持ち上げます。

何度も発音して、いい発音ができた時の舌・歯・唇の位置が正しい位置です。それを覚えておきましょう。

50音で練習

母音をチェックしたら、次は50音で練習してみましょう。プロのアナウンサーがやっている「滑舌」という練習をご紹介します。これをくり返し練習すると、発音が明確になり、いわゆる「滑舌」が良くなります。

下の原稿(というか早口言葉みたいなもの)を、ひとつひとつしっかり発音しながら読み上げます。音と音の間を繋げずに、少しの間を取って発音するのが大事です。

アエイウエオアオ イエアオウ
カケキクケコカコ キケカコク
サセシスセソサソ シセサソス
タテチツテトタト チテタトツ
ナネニヌネノナノ ニネナノヌ
ハヘヒフヘホハホ ヒヘハホフ
マメミムメモマモ ミメマモム
ヤエイユエヨヤヨ イエヤヨユ
ラレリルレロラロ リレラロル
ワエイウエオワオ イエワオウ
ガゲギグゲゴガゴ ギゲガゴグ
ザゼジズセゾザゾ ジゼザゾズ
ダデジズデドダド ジデダドズ
バベビブベボバボ ビベバボブ
パペピプペポパポ ピペパポブ

この練習で明確な発音を身につければ、話ベタからの離脱準備完了。あとは、あがらずに話せる自分を目指して、前進あるのみです。

発音を明確にするもう1つの方法について『発音を明確にする練習(2)~早口言葉』のページで説明しています。

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