あらゆる「あがり症克服法」の基本になっているリフレーミングとは?

あがり症克服法は、今のところ主流として確立されたものがありません。それぞれの指導者が、それぞれの教室や講座で、独自の指導をしています。心理学を利用したり、自己暗示や科学的催眠法を利用したり、発声法や話し方の技術を利用したりと、本当にいろいろです。

そんな中、どんな指導者も取り入れている1つの手法があります。あがり症克服セミナーの先生も、話し方教室の先生も、心理カウンセラーも、共通してこの手法を取り入れています。

それは「リフレーミング」。

リフレーミングとは

リフレーミングとは、「物事を見る枠組み(フレーム)を変えて別の捉え方をする」という意味の、認知心理学の用語です。

心理カウンセラーはこんな例を使って説明します。

「二人の男は、同じ牢獄の窓から外を覗いた。一人は泥を見た。もう一人は、星を見た」

二人の境遇は同じ。牢獄に入っています。そして、窓から覗いた風景も同じ……はず。けれど、一人は「泥」を見て気持を落ち込ませる、もう一人は「星」を見て希望を持つ。

こんなふうに、人それぞれ見るものが違います。言い換えれば、誰もが自分の視点からしか物を見ていない。そして、もしあなたが「泥」を見ているなら……

その視点をずらすことで、現実をプラスに捉え直せるよ――というのが、リフレーミングの考え方なんです。

リフレーミングする(=視点をずらす)と、物事が違って見えてきます。例えば:

  • ケチな人→お金の管理がしっかりできる人
  • 頑固な人→信念を貫く人
  • 神経質な人→よく気がつく人
  • 水が半分しか入っていないコップ→水が半分も入っているコップ
  • 言いたいことを全部言えなかった自分→言いたいことをほとんど言えた自分

こんなふうに視点を変えるだけで、その瞬間、見ていたものが別物に変わる。だからリフレーミングは、「一瞬で変化を起こすことのできるカウンセリング技術」ともいわれます。

ただ、こんなふうにリフレーミングを頭で理解しても、実行するのはなかなか難しいこと。コップ半分の水を見て、「半分も」と言葉でいえるのは理解できても、心の底からそうは思えないものです。

それを心の底から思えるようにするのが、あがり症克指導のエキスパートたちです。それぞれの先生が独自のやり方でリフレーミングを導入し、あがり症の人にポジティブな視点を持たせ、あがりから脱却させています。

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