人間どうして緊張するの?

緊張したくないのに、緊張してしまう。なぜ? 上手くコントロールできないのはどうして? 心理学では、「緊張は、人間が身を守るために身につけている、自動的な機能だ」と言います。それが「自動的」だから、緊張をゼロにするのは不可能だというわけです。

緊張は、体を守る機能

心理学の本をいろいろ読むと、緊張のルーツは原始時代にある、と学者は説明しています。その時、よくこんな例が出されます。

今、原始人のあなたは、薄暗い森の中を歩いています。原始時代なので道などありません。草木を分けながら一人で歩いています。すると、突然、前の方でガサゴソという物音がしました。何か動物がいる気配が感じられます。

こんな場面なら、当然、誰でも緊張しますよね。

どんな動物がいるのか、姿は見えません。熊かもしれないし、オオカミかもしれない。もしそうだったら、こん棒しか持っていないあなたはやられてしまいます。けれど、意外に小動物だったら、戦ってやっつけた方がいいかもしれない。攻撃か退却か、あなたはどちらかを選ばなければなりません。

こんなとき、誰でも身体が自然に反応して、全身に緊張がみなぎります。戦うにしても逃げるにしても、素早く判断して行動に移さなければならない。その準備が「緊張」だといいます。

この時の反応を、心理学では「闘争・逃走反応(fight-or-flight response)」と呼んでいます。実際に戦ったり逃げたりする前に、どちらもできるような準備姿勢をつくる、という意味ですね。これが緊張のルーツとされています。

緊張をゼロにはできない

このように、緊張は、私たちの中に埋め込まれた本能的な反応です。なので、いくら努力してもゼロにすることはできません。あがり症を克服しようとして「緊張ゼロ」を目指す人がいますが、それは心理学的に無理なことだと考えられています。

あがり症を克服した人から、よく、「克服したというより、緊張と上手くつき合えるようになった」という話を聞きますが、これが、ある意味正解ではないかと管理人は思います。緊張は、原始時代から私たちの備わった自然な反応。だからそれと上手くつき合えるようになればいいのではないかと。

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